・政治家は、日本という国の将来像を真剣に考える高邁(こうまい)な精神に立ち返れ! 高邁な精神を持てぬ議員が3分の2以上居るので、議員は半分で良い! 

・三条 健です。
・平成24年度予算案は一般会計の歳出総額は約90兆円であるが、これに特別会計を加えると約228兆円となる。 主要経費別でみると、社会保障費の約75兆円と国債費の約84兆円が大きな割合を占めた。
・24年度末には国と地方の長期債務残高は合計940兆円程度となり、対国内総生産(GDP)比で196%と、太平洋戦争末期の水準にまで達する。さらに、公債残高は国民1人当たり約554万円になると見込まれている。
・このまま国家財政を放置すると債務だけが残り、少子化の影響で「ツケ」を払う若い世代や孫たちが最悪の事態に陥る。 社会保障の負担と国債の返済額をバランスさせ、国の財政を安定させることが重要だ!
・改革のため、国家財政の厳しさを知らせるのがマニフェストである。(サッチャー
・政治家は、日本という国の将来像を真剣に考える高邁(こうまい)な精神に立ち返れ! 高邁な精神を持てぬ議員が3分の2以上居るので、議員は半分で良い! 
 

〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
■野田さん、本気か?
財務相塩川正十郎    2012.2.10 03:11  
 今年は昨年に比べて冷え込みが厳しく、1月24日には東京都心で6年ぶりに4センチの積雪を記録した。 この頃の日比谷公園も風情のある雪景色となった。  しかし、日本経済および世界各国の経済の先行きが引き続き不透明なこともあり、日本の政情に対する期待の冷え込みも相当なものである。
 そんな中、1月24日に通常国会が召集され、政府は平成24年度予算案を提出した。 一般会計の歳出総額は約90兆円であるが、これに特別会計を加えると約228兆円となる。 主要経費別でみると、社会保障費の約75兆円と国債費の約84兆円が大きな割合を占め、財政に大きな負担をかける社会保障費の捻出に汲々(きゅうきゅう)としている姿が浮かび上がってくる。
 24年度末には国と地方の長期債務残高は合計940兆円程度となり、対国内総生産(GDP)比で196%と、太平洋戦争末期の水準にまで達する。さらに、公債残高は国民1人当たり約554万円になると見込まれている。
 どうしてこのようなことになったのか、国民の皆さんは疑問を持たれると思う。 今から40年前、高度成長期の日本経済を揶揄(やゆ)して「日本は花見酒に浮かれている」といわれたが、いまだに花見酒をあおり続けているようである。 ギリシャ、イタリアと同じように、日本も深刻な債務危機に陥りかねない。 「いつまで酒飲んで寝とるんや」と言いたい。
 一部の政治家はいまだに公共事業を増やさなければ選挙で負けると信じ込んでいる。 世間受けするため消費税増税に反対する者も多い。  しかし、このまま国家財政を放置すると債務だけが残り、少子化の影響で「ツケ」を払う若い世代や孫たちが最悪の事態に陥る。 社会保障の負担と国債の返済額をバランスさせ、国の財政を安定させることが重要だ。
 私が小泉内閣財務相のときに「母屋(一般会計)ではおかゆを食べて節約しておるのに、離れ(特別会計)ではすき焼き食っておる」と怒ったことが今、国会質問で取り上げられているようだ。
 公共事業のバラマキに象徴される社会主義的な経済運営を脱し、郵政改革、不良債権処理、三位一体改革といった小泉構造改革が実現したのは、小泉純一郎元首相と私たちの路線に、竹中平蔵元経済財政担当相が理論武装を加えたことが大きい。  小泉さんの改革に対する自民党内の反対は本当に大きかったが、景気が上向きになったことが何よりも正しさを証明している。
 その意味で、野田佳彦首相が今国会に社会保障と税の一体改革の関連法案を提出することを、まずは「しっかりやってほしい」と応援したい。  民主党内の増税反対論に屈して、一体改革をやり遂げられないのであれば、この政権もそれまでということだ。
 平成元年、今のマニフェスト政権公約)の原型を作った英国のサッチャー首相(当時)と会談した際、「改革のため、国家財政の厳しさを知らせるのがマニフェストである」という趣旨の発言があったことを覚えている。  マニフェストを隠れ蓑(みの)にポピュリズムに走るのは、亡国への道である。  政治家には、日本という国の将来像を真剣に考える高邁(こうまい)な精神に立ち返ることを期待したい。(しおかわ まさじゅうろう)