・自分の為ではなく人の為に、何も言わずに、本当に「命をかけた」人々が、一年前に東日本の被災地にいた。 警察・消防の殉職者だけでも、二百六十九柱。

・自分の為ではなく人の為に、何も言わずに、本当に「命をかけた」人々が、一年前に東日本の被災地にいた。 警察・消防の殉職者だけでも、二百六十九柱。
・住民へ避難を呼びかけながら津波に呑まれた若い女性職員、生徒を安全なところに誘導してから波に呑まれたアメリカの若い女性教師、さらに多くの無名の人々は、横にいる人を救うために、波に呑まれていった。
増税とは国民の可処分所得を吸い上げて減少させることであり、当然、可処分所得の減少は消費の減少をもたらす。
・デフレのなかの日本で増税を行えば、さらにデフレが深刻化する。デフレのこれ以上の深刻化は、日本経済崩壊を意味する。
・更に、今、原子力発電所停止=火力発電依存強化=電気料金値上げ=工場の操業困難=工場の海外移転=日本経済空洞化=失業増加という悪循環が始まろうとしている。






〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
間違ったことに「命をかける」アホ=野田と金正恩
西村眞悟
2012.03.26 Monday
 昨夜、野田総理が、消費税増税に「命をかける」と言っているのを聞いた。「勝手にかけろ、アホか」としか言いようがない。 
 自分の為ではなく人の為に、何も言わずに、本当に「命をかけた」人々が、一年前に東日本の被災地にいた。 警察・消防の殉職者だけでも、二百六十九柱。
 まして、住民へ避難を呼びかけながら津波に呑まれた若い女性職員、生徒を安全なところに誘導してから波に呑まれたアメリカの若い女性教師、さらに多くの無名の人々は、横にいる人を救うために、波に呑まれていった。
 その時、この「増税」で命をかけると言っている男は、菅内閣の有力閣僚であったが、一体何をしていたのか。口先だけの「命をかける」に不快感が残った。
 そして、今朝、産経の七面を見る。 まさに絶妙のタイミングと言える論考が載っている。 それは、阿比留瑠比記者の「ダメな政治に慣れるより」と、田村秀男編集委員の「量的緩和で円安、税収回復」両論考とも、野田は間違っている、野田もペテン師だ、
 野田のウケを狙った巧みな言い訳に騙されるな、ということを論証している。 
 前者は、野田内閣が、如何に何もしていないか、できないかを述べ、史上最低の鳩山、菅の次の内閣だからもっているだけだと論証している。  そして、国民に、「政治のダメさ」に慣れてはならぬ、あきらめるより、震災一年を機に「当時の失望と怒りを思い出して」、それを政治にぶつけよう、と結ばれている。 
 後者は、従来からの田村編集委員増税不可の「正論」を、数値を以て論証したものである。  それは、日銀資金発行量と円相場と税収は相関関係にあることをグラフで示した明快なもので、デフレで悪化する財政収支を「増税の絶好の機会」として利用しようとしている総理の野田と財務官僚の有害無益さを余すところなく示している。
 二月の日銀の量的緩和への転換姿勢表明だけで、相場は円安に振れ株価が回復している。  そうすれば、雇用が増え、企業収益が改善し、法人税所得税が増える。   グラフが示すとおり、一般会計の税収は、円高で落ち込み円安で回復するからである。
 増税とは国民の可処分所得を吸い上げて減少させることであり、当然、可処分所得の減少は消費の減少をもたらす。
 従って、デフレのなかの今の日本で増税を行えば、さらにデフレが深刻化する。デフレのこれ以上の深刻化は、日本経済崩壊を意味する。デフレのなかの増税は不可であり有害なことである。よって、有害なことに命をかける野田総理も有害である。
 世には、国民の嫌がることを敢えてしようとする野田の姿勢を評価する向きもあるが、之は間違っている。  正しいことなら、国民の嫌がることでも敢えてすることを評価してもいいが、国民が嫌がり、かつ、間違っていることをしようとする者を評価してはならない。
 総理の野田は、勘違いしている。   野田を評価する国民がいるならば、その者も勘違いしている。
 そもそも、野田が、本当に正しいことなら国民の嫌がることでも敢えて踏み込むタイプの男であるならば、東日本の瓦礫の山が一年経っても大半未処理などということがあり得るだろうか。
 野田が、率先してガレキ処理に乗り出していたはずだ。  また、野田が国民の嫌がることでも敢えてするならば、鳩山と菅が無茶苦茶にした我が国の国防に係わる普天間基地移転問題に対し、日米合意通りの処理を強く主張し、力強い説得を展開したはずだ。  しかし、彼は、アホばかりを次々に防衛大臣にして、自分は我関せずを決め込んでいる。
 さらに、今まさに原子力発電所停止=火力発電依存強化=電気料金値上げ=工場の操業困難=工場の海外移転=日本経済空洞化=失業増加という悪循環が始まろうとしている。
 野田が、本当に正しいことなら国民の嫌がることでも敢えてするタイプならば、彼は「原子力発電は日本に必要だ。菅は間違っている」と明言しているはずだ。
 つまり、野田は、国家のことは何も考えていない。タイミングの間違った増税に、しがみついているだけだ。
 要するに、野田は、北朝鮮の三代目が軍部におだてられて「ミサイルを飛ばす」と言っているのと同じ意味で、財務官僚におだてられて「増税に命をかける」と言っているのだ。   両者とも、おだてられて、自分の身の程を勘違いして、有害なことをしようとしているにすぎない。
 もっとも、野田の増税の方が、北朝鮮の三代目のミサイルよりなお有害だ。増税は、日本経済に強烈な打撃を与えるからだ。  そして、国民の多くを苦しめるからだ。 
 先に、北朝鮮の三代目と野田が似ていると述べた。それは顔が似ているという意味であった。つまり、二人とも、顔だけ大きくなって、えらに脂肪がたまっている。
 しかし、考えてみれば、「ペテンでできあがった体制の上に、身の程を知らずにたまたま乗った」という「出自」の点でも、野田と金正恩は似ている。