・南北首脳会談での韓国の盧元大統領の発言は“屈辱的”で与党をはじめ世論に衝撃を与えている。

・韓国の「選挙介入疑惑と南北首脳会談疑惑」という情報機関をめぐる与野党の攻防はさらに激化しそうだ。
盧武鉉金正日会談で、盧氏は会談で金総書記に対し「NLLは米国が勝手に設定したもので論理的にあいまいなものだ。最も大きな問題は米国だ」としてNLL放棄論を語り、この問題での北朝鮮との話し合いをOKした。
・国家情報院は「与野党が合意するなら会談録全文を公開する用意がある」としており、盧武鉉問題があらためて政治争点として浮上した。
・南北首脳会談での韓国の盧元大統領の発言は“屈辱的”で与党をはじめ世論に衝撃を与えている。




〜〜〜関連情報<参考>〜〜〜
盧武鉉の対北譲歩は事実 情報機関が野党に反撃   
黒田勝弘  2013.06.22
<【ソウル=黒田勝弘】韓国の情報機関、国家情報院は20日、盧(ノ)武(ム)鉉(ヒョン)元大統領が2007年の南北首脳会談の際、金(キム)正(ジョン)日(イル)総書記に対し南北の海上境界線になっているNLL(北方限界線)を放棄する対北譲歩発言をしたのは事実、などとする会談録を明らかにした。
 親北朝鮮勢力を背景にした盧元大統領の反米的で対北融和の姿勢は当時から問題になっていた。 NLLは韓国が軍事的に死守してきた対北領海線。
 南北首脳会談での盧元大統領の発言は“屈辱的”で与党をはじめ世論に衝撃を与えている。
 このNLL問題は以前から与野党の争点になっていたが、国家情報院は今回、国会情報委員会所属の与党セヌリ党議員による会談録閲覧要請に応じ、その一部を議員に公表した。
 国家情報院による盧武鉉発言確認は、昨年の大統領選をめぐる国家情報院による“選挙介入疑惑”への野党・民主党の激しい追及に対する“報復”とみられている。
 この選挙介入疑惑は、国家情報院心理情報局の要員が選挙期間中にネットで野党批判の書き込みをしていたというもの。 国家情報院院長らが先ごろ選挙法違反などで在宅起訴されたが、この件では野党・民主党が国家情報院内部に工作し選挙に関する内部情報をひそかに入手していたため、与野党で非難合戦になっていた。
 盧武鉉政権を受け継ぐ民主党にとっては、盧政権の対北屈辱会談は世論上きわめてまずい。 国家情報院の時ならぬ“情報暴露”に民主党はカンカンだ。 「選挙介入疑惑と南北首脳会談疑惑」という情報機関をめぐる与野党の攻防はさらに激化しそうだ。
 盧武鉉金正日会談の議事録は、国会での議員の閲覧だけで公開はされていない。 韓国各紙によると盧氏は会談で金総書記に対し「NLLは米国が勝手に設定したもので論理的にあいまいなものだ。最も大きな問題は米国だ」としてNLL放棄論を語り、この問題での北朝鮮との話し合いをOKしたという。
 また盧氏は核問題でも「自分は北の立場に立って米国と戦ってきた。各国との首脳会談など国際舞台でも北の立場を弁護してきた」と述べるなど“衝撃的”な内容だという。 さらに「米国に代わってわれわれが北の軽水炉(原子炉)を建設してはどうか」という話までしたという。
 国家情報院は「与野党が合意するなら会談録全文を公開する用意がある」としており、盧武鉉問題があらためて政治争点として浮上したかたちだ。(産経)>