・アルツハイマー病を発症する前の早い段階に、脳の神経細胞のタンパク質に起きる異常を東京医科歯科大の研究チームがマウスで発見した。
・アルツハイマー病を発症する前の早い段階に、脳の神経細胞のタンパク質に起きる異常を東京医科歯科大の研究チームがマウスで発見した。
・神経細胞間の情報のやりとりに悪影響を及ぼすとみられ、超早期の病態と考えられる。
・「アルツハイマー病の早期診断や治療薬の開発につながる可能性がある」
・細胞内のタンパク質はリン酸がくっつくと働きが変化するが、リン酸の付き方に異常が起きているタンパク質を17種類特定した。
・「MARCKS」というタンパク質の量が、正常なマウスに比べ特に多かった。
・シナプスにある突起がうまくできず、数も減って、記憶障害などにつながっていると推定。
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発症前にタンパク質異常 アルツハイマー病
2014.9.17 23:46
アルツハイマー病を発症する前の早い段階に、脳の神経細胞のタンパク質に起きる異常を東京医科歯科大の研究チームがマウスで発見し17日、英専門誌電子版に発表した。
神経細胞間の情報のやりとりに悪影響を及ぼすとみられ、超早期の病態と考えられるという。
チームの岡沢均教授は「病気の早期診断や治療薬の開発につながる可能性がある」と話している。
チームは、遺伝子操作でアルツハイマー病を発症するようにしたマウスを使い、発症前の脳を分析した。
細胞内のタンパク質はリン酸がくっつくと働きが変化するが、リン酸の付き方に異常が起きているタンパク質を17種類特定した。
このうち「MARCKS」というタンパク質の量が、正常なマウスに比べ特に多かった。
このタンパク質に異常があると、神経細胞間で情報を伝えるシナプスにある突起がうまくできず、数も減っていたことが判明。
記憶障害などにつながっていると考えられるという。